短編
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固い絆、あるいは愛情
「おおおお! ここが東方の地クガネ! なんとも異国情緒溢れる場所ではないかっ!」「あはは、楽しそうでなにより!」 オルシュファンは船からクガネの姿が見えていた時から興奮していたが、その地に降り立ち、見…
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そしてまた朝が来る
朝、目が覚めると、腕の中にあなたがいる。 それがどれ程幸せなことか、あなたはわかっているのだろうか。 「……」 まだ夜が明けて間もない時間帯。少しずつ明るくなっていく窓の外。その光が、腕の中で眠るひ…
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今日もまた生きている
朝、目が覚めると、腕の中にあなたがいる。 それがどれ程幸せなことか、あなたはわかっているのだろうか。 「っ……!」 全身がじとりと嫌な汗をかいている。早鐘を打つ心臓はしかし、腕の中にいる人を見れば、…
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境界線にある答え【R18】
「では改めて、我が友の無事の帰還に!」「我が友と、その大事な人達の無事に!」 互いに杯を交わす。『聖ダナフェンの落涙』から作られたワインは、とこしえの絆を意味する一品だ。親友との酒の席にこれほどぴった…
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例え遠く離れても
「他所の星芒祭を見るのは初めて?」「ああ! 邪竜とその眷属が活動期に入ってから祝祭の類いはささやかなものになってしまっていたが……他の国でもこんなに盛大に行われていたとは知らなかったぞ」「そっかぁ………
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手のひらの温度
『やがて答えに至る道』の続きっぽい。英雄の力を利用したい貴族にはるさんが狙われてしまう話(未遂)
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手のひらの温度-その後-【R18】
手のひらの温度の続き。端的に言うとお清めっくすです。珍しく積極的なはるさんがいます。
【完結済】やがて答えに至る道
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1.かえりみる
※注意書き※この話には『0話』にあたるお話がありますが、そちらはWebで公開しないため以下説明と作中説明でなんとなくお察しください ・オルシュファンは胸に大怪我を負ったけどなんとか助かった。でも怪我の…
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2.まいる
「やだ、やだ、やめて……ッ」 男女がベッドの上で重なり合う姿を、否、男が女を組み伏せている光景を俯瞰的に見ている。それはオルシュファンの親友ーーハルドメル・バルドバルウィンと、オルシュファン自身の姿だ…
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3.わだかまる
アラミゴでの騒動が落ち着いてきて、ハルドメル、ウ・ザル、アレンヴァルドは三人で顔を突き合わせられるタイミングも幾度かあった。常に一緒に行動できるわけではないから、お互いに会えなかった期間のことを共有…
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4.むくいる
その日は朝から憂鬱だった。夜には件の女性と顔を合わせなければならないから。だが当然時は止まってはくれないし、夜会が延期になることもない。 いつものチェーンメイルとは違う小奇麗な、さも貴族らしい服に身…
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5.おしはかる
最後に会ったのはいつだったか。 最後に会った時、どんな表情をしていたっけ。 ーーあぁ、笑った顔が見たいなあ。 ーーーーー ゼノスとの戦いの最中、超える力ーーとはまた別のような、誰かの呼び声に引き…
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6.うちあける
暁の賢人たちの意識が戻らぬまま、謎の声に導かれて渡った第一世界。 そこで出会った人々のことも、出来事も、長い長い話になる。 アラミゴ解放や東方での旅のこともまだ全く話せていないのに、伝えたいことは降…
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7.おもいしる
エオルゼアでは各地で謎の塔が出現し、ルナ蛮神と命名された新たな脅威が襲い掛かって来た。生物をテンパード化する能力を持たないというこの異形の対処には、光の戦士たる英雄のみならず、暁の面々やエオルゼア同…
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8.はじめる
ハルドメルにとってあまりにも当たり前のことだった。 話をするのも、手合わせするのも楽しくて。その命が失われかけた時は、この世の終わりかというほど取り乱して。 友達だから。自分にとって一番の親友だから…