ジェクト×ティーダ

ジェクト×ティーダ

  • 大嫌い=大好き

    「わぁーーーーーーーーッ!!」  空は晴天。絶好の洗濯日和な今日、晴れ渡った空にティーダの叫びが木霊した。 い…

  • 意地っ張りな子供

    「食らえクソオヤジっ!」「甘ぇ、よ!!」  攻撃をガードされてカウンターを食らった。ぎりぎりガードしたが、やは…

  • こんなんじゃ足りない

     大舞台で一身に注目を浴び、大歓声に包まれる興奮は、一度その味を覚えてしまったら大抵の人間はやめられなくなるに…

  • 試合続行中【R18】

    「ん、んっ」 漏れ出る声が浴室内に反響して聴覚を刺激する。 絶えず降り注ぎ肌を伝う微温湯の感触はスフィアプール…

  • 待ちきれなくて【R18】

     父親と別々のチームになってからというもの、最近はなかなか時間が合わずに一緒にいられる時間が少なくなっていた。…

  • だいじなもの

    「ほんっといい加減にしろよ!」 母親譲りの、どちらかというと中性的な顔立ちを歪めさせて怒り狂う息子を尻目に、の…

  • 元凶は何処に

    「だーかーらぁ!!」 ティーダが風呂から出てきた頃合を見計らったかのように、玄関の方でがたがたと物音がした。 …

  • おやすみの

    ※『元凶は何処に』の続きっぽいもの 「んだよこりゃあ……」「あはは、おやじが二人に見えるー」 試合の後、友人達…

【完結済】明けの空へ

  • 一:喪失

     謝罪だとか、償うだとか、そんなもので済むような話では、当然ない。 どれほどの責を、罪を負わせてしまったか、誰…

  • 二:遭遇

     あの時、パチンと叩いた手の感触は、今でもまだ思い出せるのに。 ――――――  最初こそ困惑し驚いたが、人間と…

  • 三:存在

    「さて、少しは落ち着いたかな?」「あ、はい! あの、ありがとうございます」 湯気のたつカップを受け取りながら少…

  • 四:呼声

    「あ、豚肉が安い。今日のメインこれでいい?」「おぅ」 カートを押しながらティーダについて歩く。あれやこれやと商…

  • 五:日常

     海の水は冷たいのに、体の奥底から熱が湧き上がってくる。 少し離れたところでボールを持ったままこちらを睨む目に…

  • 六:変化【R18】

    「おやじ! 早く起きろってば! 今日は朝から練習って言ってたじゃん!」 ぎゃんぎゃんと騒ぐ声に急かされてジェク…

  • 七:不安

     カーテンの隙間から差し込む朝日に覚醒を促され、二日酔いの頭痛に魘されながらジェクトは目覚めた。 そこまで深酒…

  • 八:乖離

     あれから、ジェクトが拍子抜けする程ティーダはあっさりと機嫌を直した。 けれど、その代わりのようにジェクトはど…

  • 九:矛盾

     初めてその真紅を目にした時は、ただ、怖かった。 心臓が縮み上がるような、息が詰まるような感覚。 こわくて、で…

  • 十:言葉

    「おれ……っぃ……ちどもッ……自分が、『ティーダ』だって、思えたこと……ないよ……」 途切れ途切れに、涙を堪え…

  • 終:再会

     薔薇色の空が、次第に青へと変わっていく中で、家までの道のりをゆっくりと歩いて帰る。 隣を歩く存在そのものが幸…