※後天的女体化ネタです
コスモス陣営は今日も平和だった。
「…………スコール」
「…………」
「……あのさぁ」
「なんだ」
「いつまでそうやっておっぱい揉んでる気だっつってんだよ!! 馬鹿あああああああ!!」
「誰が馬鹿だ」(もみもみ)
平和だった。
――――――
ことの始まりは朝。
本来この部屋はティーダ個人のもので、ベッドだって当然一人用だ。
しかしそこには二人の人間が寝ている。体には何も身につけていない生まれたままの姿で。
スコールとティーダ。この二人は仲間内でも公認されている恋人同士である。
「……ん……」
先に目を覚ましたのはスコールだった。
いつも通り色々と激しかった夜の営みのせいで体は気だるい。
ぼんやりと意識を覚醒させたスコールは目の前にあるティーダの体を抱き寄せた。
ふにゅ。
「……?」
何か、とても柔らかくていい匂いのするものに顔が包まれる。
ふにゅふにゅ。
(きもちいい……)
その柔らかさをもっと感じたくて、腕に力をこめて顔を押し付ける。しかし、ティーダの体にこんな柔らかい部分があっただろうか。
「ん、……ぅ……」
「……??」
ティーダの吐息混じりの声が、いつもと違う。いつもより、高い。
ここにきてようやくスコールは意識が覚醒しはじめ、しっかりと目を開けた。
目の前にあるのは、いつもの日焼けした色よりも少し白い肌。
ゆっくりと顔を離すと、そこには女性特有の丸みを帯びた膨らみ。
視線を上へ上げると、目が覚めたのかうっすらと眩しそうに目を開けるティーダ。
「……おはよ」
ふにゃ、と幸せそうな顔でそう言ったティーダに返事をすることも忘れて、スコールは目の前の膨らみをわしっと手で包み込んだ。
「わ、ひゃッ」
小さく悲鳴を上げるティーダを余所に真剣な目つきでそれを凝視し、手に力をこめてみる。
もみもみ。
「な、な……なっ」
「……本物か」
「なんじゃこりゃあああああ!!!」
少し高く、可愛らしくなった声が台無しだった。
――――――
「バッツ……お前やっぱ天才だよ」
「あぁ、ありがとなジタン!」
「……他に何か言う事は」
「「すいませんでした」」
頭に大きなたんこぶを作った二人はスコールの前に正座させられていた。
ちら、と視線をずらせば、いつもの服では胸が隠せないからとスコールの服を着せられたティーダが所在無さげに座っている。
その胸には確かに二つの膨らみがあり、体も少し丸みを帯びて女性らしくなっている。というか、女性の体そのものになったのだ。
「何故こんなことになった」
「あー……それは」
――昨晩のこと、ティーダの部屋へと向かったスコールと入れ違いでティーダがバッツ達の部屋に来た。
『あっれ、スコールは?』
『あー、ついさっきティーダの部屋に行ったぜ。なあティーダ、ジュース飲む?』
『お、まじで! さんきゅー』
ごくごく。
――あっという間の出来事であった。
「この世界って女の子少なすぎだろ? だからバッツに試しに薬作ってもらってさぁ。いや、本当に女の子になったからってティーダをどうこうする気はなかったんだって! ただ好奇心っつーか」
「え、そうなのかジタン。俺ティーダならおっぱいくらい触らせてくれるかと期待し」
「バッツ」
「怖い怖いスコールがめっちゃいい笑顔浮かべてるううう!」
「わーガンブレード出すな!」
ぎゃーぎゃーと騒ぐ二人を前にガンブレードを取り出そうとするスコールの服を、それまで大人しくしていたティーダが引っ張った。
「スコール、もういいッスよ。二人とも反省してるみたいだし」
「……お前がそう言うなら」
大人しくなったスコールにほっと息をつきつつも、二人の視線はティーダへと注がれる。
(可愛いなー)
(おう、可愛いな)
体つきも、顔つきも男の時とは違ってふんわりとした柔らかな印象になっている。父であるジェクト曰く母親似だそうなのであまり違和感がないのかもしれない。
「おいお前ら」
「へ?」
「いつまでそうしている気だ」
ティーダを抱き寄せると冷ややかな視線を送ってくるスコールにひっと二人は身を寄せ合う。
「早く出て行ってくれ、今日は俺たちは非番だからな。……それと、あまりじろじろ見るな」
守るように抱きしめて腕の中にティーダを隠す。前々から知っていたものの、独占欲の強いスコールのことだ。他のメンバーに知らせることも快く思わないだろう。
邪魔しません! させません! と誓いの言葉をのべて、ジタンとバッツは逃げるように部屋を出たあと、深くため息をつくのだった。
――――――
「……で、なんでこんなことになってんスかねぇ……」
「何がだ」(もみもみ)
「だ・か・ら! この状況だっつの! つーかやめろよ!」
「嫌だ」(もみもみ)
この男は、と握りこぶしを作るものの、ベッドに座ったスコールに後ろから抱きしめられているため上手く抵抗はできない。
腰に左腕を回されがっちりとホールドされ、右手は延々と胸をもみ続けている。なんだろうこの状況は、とティーダは頭を抱えた。
「~~って匂いかぐな! 変態!」
首筋に唇を押し当てるような感触と、すうと息を吸い込む音がする。猫が体を摺り寄せるように、首筋、耳元と唇を寄せる。
「男のお前も好きだが……女のお前もいい」
「だからってこれはない!」
「バッツが言うには一日くらいで戻るらしいからな。今のうちに堪能しておく」
「うわああああやっぱ馬鹿だー変態だー!! 誰か助け、」
はむ、と唇で耳を食まれて息を飲む。ただ感触を楽しんでいるだけだった胸を揉む手が、明らかな意図を持って尖りに触れた。
普段は無口だが、一度スイッチが入ると余程のことがない限りやめてくれない。余談ではあるが、ティーダはこの時のスコールを獅子モードと読んでいる。
「ちょ……、ま、待って」
「嫌か……?」
スコールの僅かな表情の変化を読み取れるティーダは、そのとても残念そうな、寂しそうな表情に弱かった。
「ぅ……き、昨日あんだけしたくせにっ」
「別腹だ」
「いやいやいやその理屈はおかし……ッ……や」
熱い吐息を耳に送り込み、やんわりと胸をもみながら指先は尖り始めた突起を摘んだ。
「んっ……」
下着がないため、スコールに借りた白いTシャツの上からでもはっきりと分かるくらいに、つんと尖ったそこを指の腹で転がすように撫でる。
「お前の胸、いいな。こうやって」
「あッ、ん」
「ちょうど手の平に収まるくらいの大きさで」
「す、すこ……るっ」
右手だけでなく、腰に回されていた左手もまた胸を弄りはじめる。先ほどまでは揉まれてもこんな感覚にはならなかったのに、とティーダは弱く唇を噛んだ。
「んん、ん……ん、んっ」
「声、もっと聴かせろ」
「や……だ……」
「強情なところは変わらないな」
口では文句を言いつつも、ティーダだってスコールには心底惚れているし、なんだかんだで求められれば嬉しい。
言葉とは裏腹にすっかり大人しくなったのをいいことに、スコールは小さく笑うと首筋を舐りながらきゅう、と胸の突起をつまみあげた。
「ひゃ、ぁ……!」
びくんと跳ねた体に満足しつつ愛撫を続けると、ティーダが足をもじもじとさせているのに気付く。
「どうかしたか?」
「ん……なん、か……むずむず……っていうか……なんか……っわ! な、なにしてんスか!」
スコールのものだからもともとサイズは合っていなかったが、女性化したことでぶかぶかになったズボンも下着も、少しずらすだけですとんと足から滑り落ちた。
暴れようとするのを片腕で押さえて、そっとそこへと指を持って行く。
「っあ」
「……濡れてるな」
「ぬ、濡れてなッ……い……!」
僅かに滲み出てきていたそれでぬるりと入り口をなぞれば腕の中の体が強張った。円を描くようにゆるゆると撫でると快感を耐えるようにきゅうっと足を閉じてしまった。当然スコールの右手はティーダの太ももに挟まれる。
「ティーダ」
「す、スコールっ……それ嫌だ……ッなんか、変っす……」
「男の時とは、やっぱり違うか」
「あ、当たり前っ……や、や……やだってッ!」
手は挟まれても指先が動けないわけではない。ぬめりを帯びたそこへの愛撫を再開させるとより強く足が閉じ、快感から逃げようとティーダの体がくねる。
「こら、暴れるな」
「や、あぁッ……ゆ、ゆび……なか、ァ……!」
くぷり、と第一関節を沈めただけで生娘のような反応を返され、スコールの欲を煽る。否、正に体は生娘なのだが。
ティーダの痴態に、体の熱も心音も高まっていく。どくどくと脈打つ音が内側から響くようだ。
興奮した荒い息を抑えきれず、やや乱暴に胸を鷲掴み、侵入した場所を解すように指を動かした。
じんわりと汗ばんだ首筋にかぶりつくように舌を這わせるとティーダが泣き出す寸前の声で叫んだ。
「おねがっ……待って、待ってスコール!」
「ッ」
興奮がすっと引いて我に返る。泣く寸前というよりもう半分くらい泣いているティーダが振り返って、涙声で訴えた。
「お、オレっ……今、一応っ……体、女の子なんだって……! 感触とか、感覚とか全然違うしっ……あんまッ……怖いことすんな、よ……」
「……悪かった」
「……も、っと」
胸を掴んだ手に自分の手をそっと重ねて、ぽろりと一粒涙を落としたティーダが拗ねたように呟いた。
「……もっと優しくしろよ……馬鹿」
「ッ……」
ずっと抱きかかえたままだったティーダの体をベッドに横たわらせ、馬乗りになる。
驚いて目を丸くしているティーダの頬に手を滑らせながら、必死で自分を落ち着かせた。
「ティーダ……悪かった、出来るだけ優しくする……だから」
煽らないでくれ、と切羽詰った声で囁くとティーダの顔がかぁっと赤くなった。
辛抱堪らず、といっても、先ほど言ったようにできるだけ優しく、キスしながら覆いかぶさる。
既に昂ぶった熱隗をティーダの脚に押し付けると、驚いて逃げるようにシーツを蹴るのをやんわりと防ぐ。
キスしながらもう一度胸を、愛液で濡れた中心を優しく愛撫すると泣き声のような嬌声が漏れた。
「ん、ふ、ぁ……あっ……スコール……ッあ」
「すごいなティーダ……とろとろだ」
「ッ~~!」
愛液で濡れた指を見せ付けるように舐めると手近にあった枕を投げつけられた。
くつくつと笑いながらシーツを濡らすほどに溢れる愛液を見て、もういいだろうとジッパーを下ろすと途端にティーダの体は恐怖で竦む。
「ティーダ」
「……っ、だい、じょうぶ」
「怖かったり、痛ければすぐ言え」
「ん……ッ……」
できるだけ力を抜くようにと体を撫でながら、自身の先端に愛液を塗りつけるように入り口を往復させる。
「んんっ……ん、ふ……ぁ……」
敏感な場所の、粘膜の擦れあう快感に身を捩る。互いの呼吸音と、くちゅ、といういやらしい音だけが部屋に響き渡ってティーダは耳を塞ぎたくなった。
「ひ、あ……う……ッ!! い……!」
「ティーダっ……力を……」
抜け、といわれてもそう簡単に行くはずもない。先端が僅かに侵入したまま、二人で荒い呼吸を整える。
じわりと入り込んでくる熱隗を受け入れる感覚は、やはり男の体の時とは別物で。
「ぁ、ぁ、あっ……! ッ――!!」
「……は……全部、入った……ぞ」
女の体の、初めての痛みに震えるティーダの髪を優しく撫でながら吐息を漏らす。
繋がった場所から伝い落ちた、シーツを汚す赤。男も女も、どちらの体も自分が拓いたのだという事実が堪らなくスコールの独占欲を満たした。
「ティーダ……」
「ぅあ、あ! や、まだ……動か……ッ」
腰を掴み、ゆっくりと律動を始めると縋るものを求めてティーダの手がシーツを滑る。
きゅう、と締め付けるそこは痛みもあるけれど、それ以上に熱く絡みつく内壁が男の体の時とは違う快楽を与えた。
「っ……いい、眺めだな」
「ふあ、あッ……ば、か……!」
体を動かすたびに揺れる胸を眺めながらうっとりと呟くスコールに悪態のひとつもつきたくなる。それも結局甘い喘ぎにしかならない。
まだ痛みの方が勝っているらしく、涙を滲ませる目尻にキスをしながら、女体の中でも特に敏感な場所をできるだけそっと触った。
「あ、――――ッ!!」
「うっ……」
途端に、内部が収縮し体が小刻みに震える。危うく射精しそうになるのを堪えていると、詰めていた息を吐き出してティーダが体を弛緩させた。
「はぁッ……はぁ……あッ……あ、」
「……イった……な」
「わ、かんな……ぁ」
慣れない感覚にティーダが戸惑っている間に、より体を密着させようと体を前に倒す。達したばかりで敏感になっているのか、僅かな動きでもぴくんと体を痙攣させる。
いつもと違う柔らかな体を抱きしめながら、濡れた唇に吸い付いた。軽く胸を揉めば悩ましい声が漏れる。
「も、さ……スコールおっぱい好きすぎだろ……」
「期間限定らしいからな」
「も、いいッス……」
ため息をつきつつも何故か笑っているティーダに首を傾げると、首に腕をまわして顔を近づけてきた。
吐息が触れあう距離で、海色と空色の瞳がかち合った。
「月並みな質問なんだけどさ……男と女、どっちがいい?」
「…………どっちだと思う?」
「んあ、あッ!」
答えは聞かずに律動を再開させた。慣れてきたのか苦痛に顔を歪めることもない。
互いの体液が混ざり合う音、肌のぶつかり合う音、互いの呼吸音。
そんな一つ一つの音ですら興奮を煽る材料にすぎない。
ティーダの体を揺さぶりながらシャツを捲り上げ、胸の突起を口に含むとより一層声が上擦った。
「ふぁ、やッ……胸、だめ……っだめ……! スコールッ……あ、ぅ!」
「ん、」
舌で転がし、吸い上げる。突起だけでなく谷間にも舌を這わせ、全体の柔らかさを確かめるように食む。
「ぅあ、あ……ッまた……っ……ん、んっ……」
「イくか……っ?」
分からない、とふるふる首を振るティーダに薄く笑うと、ぐい、とより奥に届くように腰を押し付けた。
「んん、あッ……や、ぁ……! も……無理……あ……ッ」
「ッ……中に、出すぞ……!」
「え、やッ……だめ……あ、アッ……! んん―――!!」
びりびりと全身を駆け巡る快感と、体内で弾けた熱い飛沫を感じながら、ティーダは意識を手放した。
――――――
「子供できちゃったらどーするんスか馬鹿スコール!」
目が覚めて早々に「流されたオレも悪いけど!」という部分は省略して説教するも、スコールはいたって真面目な顔で「責任はとる」の一点張りだ。
それはそれで嬉しい言葉ではあるが、この世界で子供なんて作ってしまったら大変なんて言葉ではすまないだろう。
すぐに男の体に戻るらしいとはいえ、少しは自重してほしいものである。
「男でも女でも、俺の気持ちは変わらない」
「……はぁ」
何だかんだで最後には結局スコールを許してしまう、そんな甘い自分にため息をつきながらいつもより大きく感じる体に身を預けた。
――次の日。
「戻んないじゃないッスか馬鹿バッツー!!!!」
「……期間、延びたな」
バッツが解毒剤を作って元に戻るまでの間も、たっぷりと堪能されてしまったティーダであった。
――――――
あとがき。
スコにょたティでエロ。エロいことしかしてなくてすみません!!にょたは色々と難しいです……私にはハードル高かった/(^o^)\
スイッチ入ると肉食系になる獅子モードスコールさんと、なんだかんだでベタ惚れなティーダさんでした。
ベタ惚れなのでついつい許しちゃいます。スコールさんはそれを分かっててやってる気も……(笑
難しかったですが書いていて楽しいのは私がHENTAIだからですね!
このお話はスコにょたティに飢えていらっしゃったキラッ☆さんに捧げますヾ(o゚ω゚o)ノ゙