クラウド×ティーダ

DFF/FF10

お前が望むなら

どこの世界も、理不尽なのは変わらないらしい。 それに気付いたのは、倒すべき相手のことを、記憶を取り戻した時で、思わず天を仰いでまだ会ったことのない神に舌打ちしたくなったものだ。 そしてこの世界の仕組みも、実に胸糞悪くなるようなものだ。まさか...
DFF/FF10

チョコボライダー【R18】

チョコボに乗るのが好きだ。 風を切って走る感覚だとか、ふわふわしたチョコボの毛並みだとか、かわいい声だとか。 そう、ただティーダは純粋にチョコボが好きだといっただけでこんな。こんな。「こんなことしたいなんて言ってないッスー!!!!」 ――事...
DFF/FF10

被害者Fの回想【R18】

「ふぁー……っいてて……あ、おはようフリオー」「っ! あ、あぁ……おはようティーダ……」「?」 少しぎこちなく挨拶を返した俺に、ティーダは若干怪訝そうにしながらも朝食を食べに下へと降りていく。 その背中を見送ったあと、はぁぁぁ、と深いため息...
DFF/FF10

親父と息子と彼氏。

長く、死闘が続けられていた。「はぁッ!!」「オラァ!」 クラウドの大剣が振り下ろされ、ジェクトがそれを弾き返す。 体勢を崩した所に追い討ちをかけようとパワーを溜め突進するが、なんとか持ち直したクラウドもその攻撃をかわした。 互いに着地しにら...
DFF/FF10

2×1000【R18】

ずっと長い間。カタチを失くして、想いだけがぐるぐるとめぐっていた。 本当に、すごく長い間。でも俺の全部はあの時に止まったまま。 誰かの声が、聞こえた気がした。 やさしくて、安心する声。―もう、大丈夫― そうしたら、ふわ、と浮遊感がして、落下...
DFF/FF10

星に願う

七夕という文化があるらしい。俺にはよく分からないが、昔話にちなんだ行事だそうだ。誰が言い出したかは忘れた。 そして今日がその日だというのでささやかながらそのイベントを行うことになったのだ。「結んだ?」「結んだ結んだ!」「じゃあ立てるぞー」 ...
DFF/FF10

似て非なる

休憩中、ティーダ達がなにやら話し込んでいるのに気付く。 近付いていくとティーダもこちらに気付いた。あの太陽のような眩しい笑顔を向けて。「クラウド!クラウドも参加しないッスかー?」「何だ?」「ティーダがね、この戦いが……ううん、皆が元いた世界...