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10総受け祭:中

学パロ編です。WOL(09.10/11)「会長~こっちは終わったッスよ~!」「あぁ、ありがとう。次はこちらを頼みたいのだが……」「任しとけッス!!」 ばたばたと忙しそうに駆け回る下級生の少年。 よく働き、人当たりもいい明るい少年である。故に...
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2×1000【R18】

ずっと長い間。カタチを失くして、想いだけがぐるぐるとめぐっていた。 本当に、すごく長い間。でも俺の全部はあの時に止まったまま。 誰かの声が、聞こえた気がした。 やさしくて、安心する声。―もう、大丈夫― そうしたら、ふわ、と浮遊感がして、落下...
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風の片恋

いつものようにふざけあって、いつものように一緒に帰って。 それが当たり前だった。だって友達だから。「好きだぜ」「え?」 きょとんとした顔で聞き返してくる様子は同じ男としてみても愛嬌があると思う。 ティーダが好きだから、そう思うのかもしれない...
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10総受け祭:前

10月、五目飯さんが手ブロで企画された10総受け祭に乗っかりブログにて毎日小話を書いておりました。 前はコスモス勢×ティーダ、中は学パロコスモス勢×ティーダ、後はカオス勢×ティーダです。+αでシーモアとシューインがあります。設定は話によって...
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恋人同士でする事ひとつめ。

『好き』 何度も何度も頭の中で繰り返されている言葉。 熱に浮かされたようにふらふらとベッドにもぐりこんだ夜。 お互いの想いを知った日、結局一睡も出来ないまま朝を迎えた。―――――― 朝、ベッドから抜け出して身支度をする。 例年なら夏休み中に...
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Despair<後編>【R18】

ベッドの上に転がされた少年は、頭上で両手を鎖で戒められ、黒い布で目隠しをされていた。「その顔を曇らせてやろう」 そう言うと微かに身を強張らせて、これから起こる事に耐えようとしているようだった。 何をされるか、は、恐らく分かっていない。「クク...
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Despair<前編>

宿敵。 もはや理屈では言い表せない程の、絶つに絶たれぬ因縁。 全ての人類に復讐すべく、星の頂点に立つのが自分の目的。しかし、元の世界の自分は肉体を失ってしまい、それはあの男のせいだった。 何度も邪魔をし、自分をライフストリームに送った男に復...
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理性と欲望と。

欲望なんて、自分で御することができる。 食欲であれ性欲であれ、理性があれば。 ――そう思っていたのに。―――――― 彼とこの世界で出会った時、何て眩しい少年だろうと思った。――彼に言わせれば私の方が眩しいらしいが。 どんな状況でもめげず、笑...
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合図。【R18】

合図、みたいなものがある。 それは、甘く低くなる囁きだったり、突然の噛み付くようなキスだったり。 今日は、後者だった。「ん、はぁ……っ」 口の中を、熱い舌が別の生き物みたいに這い回る。 息を継ぐ暇もなくて頭がぼーっとしてくるけれど、上顎をそ...
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祭りの日に

誰よりも近くにいる。 誰よりもよく知っている。 なのに、あと一歩、踏み出すことができない。「花火大会?」 期末テスト前、補習に借り出されないために教科書と睨めっこをしていたティーダが顔を上げた。「……あぁ、今年も行くだろう?」「もっちろんッ...