DFF/FF10

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こんなんじゃ足りない

大舞台で一身に注目を浴び、大歓声に包まれる興奮は、一度その味を覚えてしまったら大抵の人間はやめられなくなるに違いない。 期待に応える、あるいはそれ以上のパフォーマンスをしなければならないというプレッシャー、恐怖があっても、やはり何度でも舞台...
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男は皆狼だから

過保護とは少々行き過ぎた愛情表現である。「うーん……」 ティーダは悩んでいた。コスモスの戦士達の居住区となっている館の中。その談話室の机に突っ伏すようにして考えていた。「ん? 何やってんだティーダ」「悩み事ならおにーさんに相談しろー!」「う...
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どこが好きなの?

……ん、あれ? 何してるのさそんなトコ突っ立って。 ……あー、そういうことか。ティーダのこと見てたんでしょ。……いや分かるよ、いつものことだしね。 うん、いつも見てるよ。気付いたら目で追ってるからね。もしかして自覚なし? あ、そう…… でも...
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言えるわけないだろ

「バッツ、ちょっといいか」「おー、どした?」「この前行った歪の件なんだが」「…………むー」「どうした? そんな顔して。腹でも減ったのか?」 椅子に逆向きに座り、背もたれの上に顎を置いて何やら不満げな表情をしているティーダ。拗ねた子供のような...
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ラブホに行こう!【R18】

ああ、なんでこんなことに。とフリオニールは心の中で頭を抱えた。 人通りの少ない夜道をティーダはすいすいと進んでいく。そのティーダに手を引かれながら、否応なく緊張してくる自分に軽くため息をついた。 そもそもの始まりは今日の放課後――。――――...
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禁じられた遊び【R18】

その日は、普段から試合が無くても取材などで引っ張りだこのジェクトが完全にオフの日だった。 ティーダのスクールも休みで、であればと母親が家族で出かけようと言ったのがきっかけ。 未だに反抗期真盛りで、少々渋るティーダを連れ、三人は大型ショッピン...
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Let’s Communication!

「うおりゃあああ!!」 ティーダが声を上げながら敵に思い切りボールを投げつける。 ガードが崩れひるんだ隙にスコールが一気に距離を詰め切り伏せた。「ナイス!」 笑って拳を向けてくるので、スコールは少し顔をそらしてコツンと拳をぶつけた。「スコー...
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Don’t say!【R18】

『ベッド行く?』 そう聞かれて、ティーダは拒否できなかった。 告白されて、自分の気持ちに気付いてからというもの、ずっとヴァンに触れるのを自制してきた。そんな胸の内をとうとう本人にも言ってしまったのだ。『本当は触れ合いたくて仕方なかった』とい...
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誰も知らない顔

かつて、世界に絶望し、世界を憎んだ男がいた。「く、っそおお!!」 ただでさえ長身なのに、その身長を優に越える長さを持った刀身を軽々と振り回す男の攻撃に、少年は軽く弾き飛ばされた。 少し離れた所では、仲間である戦士二人が倒れている。そこまでの...
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Don’t touch!

「ヴァンくん」「ん? 何?」「TPOって知ってる?」「えーーっと、時と場所と場合に応じてなんとかかんとか」「知ってんなら弁えろっつってんだろバカー!!」「……お前らうるさい」 現在、ティーダ達のいる場所は学校、時は昼休み。放送部が流している...