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チョコボライダー【R18】

チョコボに乗るのが好きだ。 風を切って走る感覚だとか、ふわふわしたチョコボの毛並みだとか、かわいい声だとか。 そう、ただティーダは純粋にチョコボが好きだといっただけでこんな。こんな。「こんなことしたいなんて言ってないッスー!!!!」 ――事...
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海は何色に見えるか

「「あ」」 ばったり。そんな音が実によく似合う再会だった。「あ、んた」「あー……あん時の。元気?」「へ? あ、うん……? うん……」 傍から見ればそれは敵同士の会話には見えなかっただろう。少年も突然そう問われて戸惑っていたが、ヴァンという少...
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子犬と食事

「おじゃましま~す!」「いらっしゃいませー!」「……ザックス、もう少し声を落とせ。隣の部屋に迷惑だろう」 再会を喜び抱き合う二人がようやく落ち着いた後、ザックスの部屋へとやってきた。 ザックスとティーダ、俺とOBの三人。大の男が6人もそろっ...
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でゅおでしむ発売前妄想

その1その2その3その1※ティーダがカオス側と聞いて。操られティーダ妄想。皇帝様マジおにちく! ――暗く冷たい石造りの部屋で、それは毎日のように繰り返されていた。「――ッあ――」「……まだ足りぬか」 牢獄のようなその部屋には似つかわしくない...
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子犬の再会

「ブリッツのためにこっちに来たのか?」「そうッス! やっぱ強いチームが集まってる所でいっぱい練習して強くなりたいし、それに一人暮らしもしてみたかったし!」 そう言って先程道案内を頼んできた少年は屈託なく笑った。 どちらも本当なのだろうが、こ...
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オアイコ?

ただ、つい、苛々してしまって。 つい、言ってしまったんだ。 その日の朝はいやな夢に起こされた。 いやな夢と言っても内容は全く覚えていない。 ただ、元の世界に関するもの……だった気がする。 夢の内容はさておいても、不快感に包まれた目覚めは最悪...
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suck life

そして今夜もまた、彼の元へと。「また来たのか」「…………っ」「随分と消耗しているようだな。あるいは仲間を見て衝動が抑えられなくなったか……」「……るさ……い」「言葉を選べ。私が手を貸さなければあと一時間も持たない存在が」「わかっ、たから……...
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存在の証

世界は争いで満ちていました。 たくさんの人が傷つき、命が失われていきました。 神々はそれを嘆き、悲しみ、その涙は一つの海を作り、その怒りは暗雲を呼び寄せました。 神々は、争いの絶えない世界を見ることを止め、その海に新たな世界を作りました。 ...
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絶対言わない

白、桃、ピンク。 帰り道、色とりどりに咲くその花の名をバッツが教えてくれた。「ツツジ?」「そ、躑躅。なんだ、知らなかったのか?」「む……オレはフリオみたいに花マニアじゃねーんスよ」 さも知っていて当然というようなバッツにむっと言い返す。こち...
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そういうお年頃【R18】

自覚は、あった。否、正しくは予感だ。 好きだと気付いてしまって、もしも付き合うようなことになれば、こうなるだろうと。 分かっていたはずなのに「すっこーるーーーーーー!!!!」(……どうして、こうなるんだ) 漏れかけたため息を飲み込んで後ろか...