【長編】答えはいつか、旅の果てで。 14.幕間:英雄になれない者達 「へぇ、ついに完成したのか」『あぁ、今ウリエンジェが試してるけど、大丈夫みたいだ。どういう仕組みなのか俺にはさっぱりだけど』「そんなの俺もだよ……」 光の戦士の再来と謳われるハルドメルが数々の蛮神を討伐したことにより、最近は蛮族達の動きは大... 2023.07.23 FF14【長編】答えはいつか、旅の果てで。新生編
【長編】答えはいつか、旅の果てで。 13.灯火 間違っていたのだろうか。 そうだとしたら、いつから? どこから? 答えてくれる人は、誰もいない。 蛮神シヴァを退けた。イシュガルドの魔法障壁を破り、皇都を襲おうとしたドラゴン族を押しとどめた。ドマの難民問題も、各地の蛮神問題も、何とかしよう... 2023.07.22 FF14【長編】答えはいつか、旅の果てで。新生編
【長編】答えはいつか、旅の果てで。 12.それは、紙一重の 「オルシュファン卿が大いに心配していてね」 シヴァを退けた後、アイメリクからそう言われて、ついつい頬が緩んだ。いつの間にか、最前線に出るのが当たり前になっていた最近。そうやって身を案じてくれる良き友がいることが、心の底から幸せだと思った。あ... 2023.07.22 FF14【長編】答えはいつか、旅の果てで。新生編
【長編】答えはいつか、旅の果てで。 11.幕間:とこしえの絆に寄せて オルシュファンは心底絶望していた。親友の命を救い、オルシュファンの心をも救い、友になったあの人はあれから度々この地を訪れている。それ自体は大変喜ばしいことだ。 ――その時に限ってオルシュファンが不在であったということを除けば。「何故……何故... 2023.07.18 FF14【長編】答えはいつか、旅の果てで。新生編
【長編】答えはいつか、旅の果てで。 10.英雄と友 大切にしたいと、思った。この上なく素晴らしい友のことを。 魔導城プラエトリウムを制し、ガレマール帝国からの侵略の危機が一時的に去ってからも、ハルドメルは目まぐるしい日々を送っていた。 『エオルゼアを救った英雄』などという肩書きがつき、噂やら... 2023.07.17 FF14【長編】答えはいつか、旅の果てで。新生編
【長編】答えはいつか、旅の果てで。 09.嵐の前の休息 「なんか色々……恥ずかしいとこ見せちゃった」「何を言う。お前の話を聞けて嬉しかったぞ」 今度こそホワイトブリムに向かおうと、ハルドメルは身支度を調える。ヤエルとコランティオも、オルシュファンと共に見送りについてきた。「また来てね。いつでも歓... 2023.07.15 FF14【長編】答えはいつか、旅の果てで。新生編
【長編】答えはいつか、旅の果てで。 08.友は異なもの味なもの とんでもない思い違いをしていた。 あの人に失礼なことをしてしまった。 だから、謝らなければ。あの人に――。 キャンプ・ドラゴンヘッドの宿舎に一晩泊めてもらった翌日、ハルドメルはフランセルの異端嫌疑を晴らすために改めて荷運び人の積み荷を確認し... 2023.07.08 FF14【長編】答えはいつか、旅の果てで。新生編
【長編】答えはいつか、旅の果てで。 07.ある騎士の瑕疵 「……うん、ありがとう。頼りにしてる!」 二言三言交わして仲間との通信を終えたらしいハルドメルは、キャンプ・ドラゴンヘッドを訪れてから一番晴れやかな顔をしていた。「どうした、イイことでもあったか?」 オルシュファンがそう訊ねれば、彼女はとて... 2023.07.07 FF14【長編】答えはいつか、旅の果てで。新生編
【長編】答えはいつか、旅の果てで。 06.その眼差しの意味は (……やっぱり、なんか……) ウ・ザル・ティアは不思議だった。最初はとても、とても僅かな違和感ではあったのだが、それは今彼の中でほぼ確定事項になっている。「いたいたウ・ザル。蛮神タイタンが召喚された話は聞いた? これから調査に行くんだけど…... 2023.07.02 FF14【長編】答えはいつか、旅の果てで。新生編
【長編】答えはいつか、旅の果てで。 05.別れと、出会いと 『別れ』というものを、極端に避けていたのかもしれない。 友達を作らなかったのは、怖がられることが殆どであったというのもあるが、親しくなってもすぐお別れとなることが寂しいからという理由もあった。 古い、一番古い記憶。行きたくないと駄々を捏ねて... 2023.06.11 FF14【長編】答えはいつか、旅の果てで。新生編